やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。
これは、皆さんも一度はお聞きしたことのある山本五十六(いそろく)さんの、有名な言葉です。
上記の言葉は「人を動かす」ための言葉です。
現代の風潮的に多く見られるのが、
やってみせても、みていない。
言って聞かせても、聞いていない。
させたら、できない。
ほめたら、増長する。
といったことがあると思います。
いい言葉通りにしてるのに、全然育ってくれない!
と、嘆いている上司や経営者の方々も多いと思います。
でも上記は「育てる」ための言葉ではなく、
実は、山本五十六さんの言葉には、まだ続きがあります。
続きを読んでわかっていただいた中で、それが人を育てる言葉になります。
話し合い、耳を傾け、承認し、
任せてやらねば、人は育たず。
さらに、
やっている、姿を感謝で見守って、
信頼せねば、人は実らず。
です。
人を育てたいのならば、話し合うのです。
それも、一方的な説教ではなく、相手の言い分を聞くのです。
そして、それを受け入れるのです。
その上で、相手ができるように、やりたいようにさせるのです。
そして、それを感謝で見守り、信頼し、万が一の時は自分が助ける準備をしておくのです。
そうしたら、人は育ち、実るのかもしれません。
今の時代は、これまで人間が行ってきた単純作業はロボットがやってしまいます。
他の人ができることをやっていたら、値段で選ばれます。
そして、同じことをするなら、人件費が安い国に勝てません。
この時代には、「他の人と違うこと」が重要です。
そこでは、人間の持っている「個性」「イレギュラー性」が重要になっています。
画一的な、標準的な、普通の人たちに、
誰でもできる仕事を、格安でやらせる。
そこでは、スキルの蓄積なんて必要ない。
言われたことを言われた通りにやればいいだけ。
だから、新しい人を、どんどん入れ替えながら働かせる。
という仕事は、「安さ」勝負しかできない仕事です。
それは、どんどん、加速します。
この仕事の行き着く先は、「ロボットがやる」か「人件費が安い国でやる」でしかないです。
企業や人はそれぞれ違った特性、考え方、スキルを持っていて十人十色ですが、どちらの場合もそれぞれの成長することは大事だと思います。
企業の中に人がいて、人が成長しなければ会社も成長しません。
そして人と関わる時間は財産なので、人を育てると言う目線でもいかに伸ばしてやれか、伸ばしてあげれるような考え方、対応の仕方をしていくか試行錯誤しないといけません。
ここは離職にも関係してくることだと思います。
一緒に仕事をし、経験を積んだ人を失うのは、とてつもなくもったいないことです。
日々お過ごしの中で、今一度、山本五十六さんの言葉を見返し、振り返ってみれば
いかがでしょうか。
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